新しく学んだこと(その4)

武家社会は頂点が将軍でその下に大名そして家来となる


その武士の人口は日本の人口のたった5%にすぎない
将軍に拝謁できる旗本とできない御家人に分かれるが
旗本は6000人その他御家人はその4倍以上の26000人ほどである


その御家人の9割以上は49俵以下の小禄にとどまった
俸禄米は1日5合とされそれが月末にまとめて玄米で与えられた


副菜も必要なので玄米を現金化する必要がある
そのため下級武士である御家人の生活は厳しく
内職にいそしむのはごく普通の光景だった


入谷の朝顔市やツツジの盆栽などみな
内職が高じてサイドビジネスでもあった


江戸屋敷に常勤している武士は家庭持ちだったが


大名が江戸にいるときだけ居住する勤番侍は独り身である


少ない俸禄でも楽しみはあって借本を読んだり
歌舞伎を見たり吉原に出かけたりするのが唯一の江戸土産だったそうだ


その点町人や農民の方が自由で
食も豊かだったような気がする


でも武士は厳しい規律の中で楽しみを見つけ
質実剛健の精神を養っていったのだと思う