新しく学んだこと(その3)

今回は町人(商人)のことである


江戸時代には大店と呼ばれる越後屋(のちの三越)など
手広く商いをして財を築いた町人もいる


しかしほとんどが小さな店を持つ
家族経営の商店である
その中でも自分で土地を買い家を建て
使用人を雇う商人もいた


それもまれで長屋暮らしの町人が多く
店を借りて商いをする


農村から出てきて行商人(ぼて振り)になったり
特技を生かして職人(大工・左官など)になったり
様々な職業があったが
長屋暮らしと言うのは6畳一間で
家族3人と言うのも珍しくない


トイレ・井戸・洗濯場など皆共有で
風呂は毎日銭湯に通った


そんなわけで家の内情は筒抜けだ
家族の中に病人や年寄りがいるとみんなで助け合って
相互互助の精神が培われる


江戸時代は この互いに助け合うという気持ちが
強かった気がする


今は公的援助が欠かせないがいざという時
この助け合いの精神が必要になってくると思う


今ではおせっかいと言われて敬遠され気味だけれど
日本人の良いところのような気がする


私はマンション住まいでなかなかそういう機会はないけれど
気持ちだけは持っていたいと思う